「通っているジムの月会費が高すぎて払えない」
「今月ジム代を滞納してしまった……強制退会になる?」
「もし退会になっても、もう一度入会できる?」
ジム会費の請求書を見ながら、一体どうすればいいのかと悩んでいませんか?
健康やダイエットなど様々な目的でジムに行く人が多い現代ですが、各スポーツジムによって料金はさまざまです。
特にパーソナルトレーナー料金などは高額であり、契約後に「ジム会費が払えない…」というトラブルを抱える人も少なくありません。
この記事ではジム代が払えないと悩んでいる方向けに、ジム会費を滞納したらどうなるのか、会費滞納による処分を避けるにはどうすればよいのかを解説しています。
今月のジム会費が払えないかも…と心配な方や、すでに滞納してしまっている方は、必ず最後まで読んで、ご自分に必要な対処法を実践してくださいね。
【結論】スポーツジム代が払えないと強制退会になる
スポーツジムの会費が支払えない場合、約2~3ヶ月程度で強制退会処分となります。
会費の支払い方がクレジットカード払いの場合、滞納履歴に記載され、数年の間個人信用情報機関に登録されます。
この登録期間の間は新規でクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることができません。
会費が支払えないときにはクラブ側と相談し、場合によっては休会措置や退会手続きを取ってもらうようにしましょう。
詳しくは本文を参考にしてください。
スポーツジム料金の相場ってどのくらい?
まずはスポーツジムの月謝料金の相場について見ていきましょう。
フィットネスクラブでは、顧客の目的・使用頻度にあわせた、自由度の高いプラン展開をしているところが大半です。
- 「フリープラン」
- 「平日or休日のみプラン」
- 「月○回までプラン」「週○回プラン」
- 「夜間など時間指定のあるプラン」
- 「使える機材指定プラン」
それぞれ月にかかる料金が違いますが、平均すると月々の支払いは約1万円前後とが目安となります。
以下の表に、有名なスポーツクラブの平均的な料金をまとめました。
(なお、明記してある料金は、各店舗やコースなどによって異なりますので、目安程度に考えてください。)
クラブ名 | 月会費(フリープラン) |
コナミスポーツクラブ | 10,340円 |
LAVA International | 6,182円~9,818円 |
ゴールドジム | 14,300円 |
東急スポーツオアシス | 15,180円 |
ルネサンス | 13,310円 |
ジョイフィット | 7,678円 |
カーブス | 6,270円 |
エニタイムフィットネス | 7,480円 |
ティップネス | 9,900円 |
セントラルスポーツ | 8,343円 |
スポーツクラブNAS | 8,800円 |
このほかに、トレーナー付のパーソナルトレーニングや、スタジオに入って行うヨガやダンス講座には、別途でインストラクター料金などがかかることもあります。
スポーツジムの料金の支払い方法は?
スポーツジムの会費支払い方法は、口座振替、クレジットカードが一般的で、現金支払いが可能なジムは現在ありません。
以下の表に有名なスポーツクラブの会費支払い方法をまとめましたので、参考にしてみてください。
ジム名 | 口座振替 | クレジットカード |
コナミスポーツクラブ | あり | あり |
LAVA International | あり | なし |
ゴールドジム | あり | あり |
東急スポーツオアシス | あり | あり |
ルネサンス | あり | なし |
ジョイフィット | あり | あり |
カーブス | あり | あり |
エニタイムフィットネス | あり | あり |
ティップネス | あり | なし |
セントラルスポーツ | あり | なし |
スポーツクラブNAS | あり | なし |
ここで少し注意したいのが、口座振替の場合でもクレジットカードが必要なケースがあることです。
一部のジムでは会費の請求をクレジットカード会社に委託しているため、会員が委託先のクレジットカードを持っていない場合、新しく作らなければなりません。
以下が口座振替でもクレジットカードが必要なスポーツクラブです。
- ゴールドジム
- ルネサンス
- ティップネス
ただし、ゴールドジムはフランチャイズ店を持っており、一部のフランチャイズ店ではクレジットカードなしの口座振替が可能です。
詳しくは契約予定のジムに問い合わせてみましょう。
支払の手間は口座振替・クレジットカードのどちらも大きく変わりませんが、滞納時のリスクは異なります。
クレジットカード支払い、もしくはクレジットカードが必要な口座振替支払の場合、滞納時に信用情報に傷がつくためです。
ジムの料金を滞納というより、クレジットカードの料金を延滞したと考えるとわかりやすいでしょう。
クレジットカード会社では信用情報を共有しているので、滞納によって他のクレジットカードが作れなくなる可能性もあります。
口座引落で残高不足になってしまった場合
意図せず残高不足で引き落としできなかった場合は、通っているスポーツジムによって対応方法が異なるので電話やHPなどで確認するようにしてください。
ジムによってはフロントで支払いができたり翌月に合算で引き落としをしてくれたりするところもありますが、一方でフロントでの支払いができなかったり、一時的にジムの利用が制限されたりするケースもあります。
またクレジットカード払いの場合、ジムへの支払いはクレジットカード会社が建て替えてくれているかたちとなるため、残高不足分についてはクレジットカード会社から督促が届くことになります。この場合は各クレジットカード会社の規約に則って延滞料金の支払いを行ってください。
引き落としミスに気づかず、督促の連絡にも気づけなかった場合は意図せず強制退会となってしまうこともあるので、口座残高が不安なら足りるかどうかをこまめに確認しましょう。
スポーツジムの料金を未払いのまま放置した場合
スポーツジムの会費を滞納した場合、会員権の喪失、強制退会、再入会禁止などの厳しい措置が取られます。
また、クレジットカードもしくは決済代行サービスで会費を未払いにすると信用情報にも影響し、住宅ローンや車のローンが組めなくなるリスクもあるのです。
具体的に、スポーツジムの月会費を未払いにした場合には、以下4つの措置・トラブルが考えられます。
以下の項では、ジムごとに違う強制退会後の再入会についても併せて解説しています。実際に、あなたが通っているジムで取られる可能性のある措置を見ていきましょう。
約2~3か月の滞納で会員権を失う
フィットネスクラブでの料金支払いの大半はクレジットカード払いや、自動引き落としによるものです。
しかし中には、「うっかり口座の登録をしないままでいた……」という方もいます。
この2か月の間、電話やハガキなどで月謝支払いの案内が来ますので、気が付いた段階で支払えばOKです。
これに応じなかった場合には請求書が届くようになり、それすら無視していると強制退会処分が取られます。
通っていなくても支払い義務が発生する
また、入会はしたものの都合があわずに通えていない場合であっても、月々の料金は支払う必要があります。
まったく通わず、払わずでそのまま退会処分になったとしても、支払い義務がなくなるわけではありません。
ですからいつ請求書が届いたり、裁判を起こされたとしても「これは違法だ」とは言えないのです。
強制退会になった場合どうなるの?
強制退会となれば、当然もうそのジムを利用することはできません。
さらにそれだけではなく、ジムやクラブによっては強制退会者リストが設けられ、社内やスポーツクラブ同士で共有されることもあります。
こうなると約3~5年はほかのクラブに入会することさえできなくなってしまいます。
強制退会後の再入会も厳しい
一度強制退会になってしまうと、再入会も難しくなってしまいます。
以下の表を見ていただくとわかるように、主要なスポーツクラブの半分以上は、一度強制退会になった会員の再入会を認めていません。
ジム名 | 強制退会 | 再入会 |
コナミスポーツクラブ | あり | OK |
LAVA International | あり | OK |
ゴールドジム | あり | 記載なし |
東急スポーツオアシス | あり | NG |
ルネサンス | あり | NG |
ジョイフィット | あり | NG |
カーブス | あり | 記載なし |
エニタイムフィットネス | あり | NG |
ティップネス | あり | NG |
セントラルスポーツ | あり | 記載なし |
スポーツクラブNAS | あり | NG |
この先「もう一度このジムを利用したい」と思っても、利用できない可能性の方が高いのです。
将来的なことも考えると、滞納によって強制退会になる前に何らかの手を打つ必要があると言えるでしょう。
クレジット支払いの場合は大変なことに
またクレジットカード支払いの場合、滞納してしまうとあなたのクレジットヒストリー(クレヒス)に滞納した履歴が記載されます。
この情報は、個人信用情報機関に数年の間保存され、クレジット会社やローン会社などに共有されるものです。
いわゆるブラックリストですね。
このため新規クレジットカードの審査に通らなくなる、ローンが組めなくなるなど、その後の生活に関わる大きな問題となります。
大手のフィットネスクラブでは最初にクレジットカードの作成をするよう求められる場合があります。
契約の際は、こういった問題もあることを念頭に置いておきましょう。
スポーツジムの料金滞納で時効は成立する?
結論からいうと、スポーツジムの料金滞納でも時効は成立します。
しかし、実際に時効を成立させるにはさまざまな条件をクリアしなければならず、現実的にはかなり難しいです。
スポーツジム料金滞納の場合の時効とは、シム側がジム会費支払いを求める権利が消滅し、取り立てができなくなることを指します。
ジム会費の時効期間は、2020年4月の改正民法の前と後で期間が異なっており、それぞれ以下の通りです。
民法適用時期 | 時効期間 |
2020年4月1日より前に締結サれたジム会員契約に基づいて発生したジム会費 | 2年 |
2020年4月1日以降に締結サれたジム会員契約に基づいて発生したジム会費 | 5年 |
このように時効期間は2020年4月以降でも5年と決められています。
ただし、実際は5年で時効が成立することは稀です。
というのも時効期間は「督促」や「義務の存在を義務者が認めた場合」など、一定の条件で更新・猶予されます。
たとえばジム側が内容証明で督促すれば、それだけで6か月間時効が延長されてしまうのです。
そうなると時効期間が伸びてしまうため、時効を成立させる難易度は上がってしまいます。
時効の更新や猶予については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
また、時効は期限を迎えれば勝手に成立するわけではなく、「時効の援用」という手続きをしなければいけません。
「時効の援用」は、時効期間が経過した後に義務者(滞納している人)が、権利者(ジム側)に時効の権利を使用し、義務を免れることを通知する手続きです。
この「時効の援用」にも注意が必要で、時効の期限が更新されたことを知らずに時効の援用を行った場合、支払いの延滞を認めることになってしまいます。
すると先に説明した「義務の存在を義務者が認めた場合」に該当してしまい、時効期間がさらに延長されてしまうのです。
このように時効を成立させるにはさまざまな壁があるため、実際はかなり難しいのが現実です。
スポーツジムの料金が支払えないときはどうすればいい?
では、どうしても月謝支払いが間に合いそうにないときはどうすればよいのでしょうか。
順を追って説明していきます。
まずは通っているスポーツクラブの窓口へ相談
あなたがどんな支払い方法で料金を払っている場合でも、まずはスポーツクラブの窓口まで連絡するようにしてください。
スポーツクラブでは様々な支払い方法を用意していますが、それによって対処方法が異なります。
話し合い次第では途中休会などの対処で支払いを待ってもらえたりすることもあるので、通い続けたいという意思表明をしっかりと行うことが重要です。
また、突然の病気や怪我、引っ越しなどやむを得ない事情で通えなくなった場合にも、休会・退会手続きを行ってください。
休会、退会について詳しく説明します。
休会制度を利用する
スポーツジムの料金の支払いに悩んでいるなら、休会制度を利用するのもひとつの方法です。
ほとんどのジムが長期出張やケガ・病気での一時的な入院などを想定して、休会制度を設けています。
細かい内容はジムごとに異なるものの、1か月500円から2000円程度で休会できるため、月々の支払い額を抑えることが可能です。
ただし、基本的に休会期間は2-3か月程度と定められている点には注意してください。
指定の休会期間を過ぎると自動的に月会員契約が再開となり、以前と同じように月会費がかかります。
たとえば、規約上2か月の休会期間となっている場合、2か月目までは休会費の500-2000円を払えばよいですが、3か月目以降は月会費を支払わなければなりません。
2-3か月以内にお金を工面できるなら、休会制度を利用するのがおすすめです。
退会手続きを行う
会費がどうしても払えそうにないなら、いったん退会手続きを行うという方法もあります。
滞納による強制退会と自主的な退会は、結果こそ同じものの、その意味が大きく異なります。
まず、料金の支払いについてです。
滞納の場合は強制退会になるまでの期間の未払い分を支払う必要があります。
この期間は、滞納していても「在籍扱い」となっているからです。
一方、自主的な退会であれば「在籍扱い」にはならないので、締め日によって当月分のみ、もしくは次の1か月分の料金しかかかりません。
それに加えてクレジットカード払い、クレジットカードが必要なタイプの口座振替では、自主的な退会であれば信用情報に傷がつかないメリットもあります。
次に、再入会についてです。
滞納の場合は再入会不可のジムが多いですが、自主的に退会した場合はその心配は要りません。
いわゆる「出入り禁止」にはならないので、お金に余裕ができたら、またジムに通えます。
ジムによっては再入会キャンペーンを行っているケースもあり、お得に再入会できるかもしれませんよ。
クレジットカード払いの場合はカード会社へ
クレジットカード払いをしている場合は、ジムだけでなくカード会社にも連絡するようにしましょう。
クレジット払いの場合、すでにカード会社がスポーツクラブへ料金を立て替えて支払っています。
そのため、あなたが直接お金を支払う先はカード会社です。
口座の残高不足などで引き落とし日に間に合わなかった場合、1週間前後でカード会社から再引き落とし日の明記された書面が送付されます。
その場合は、再引き落とし日までに料金を口座に入れておきましょう。
再引き落とし日に間に合いそうにない場合は連絡をして、再引き落とし日の変更を依頼してください。
連絡せずに3か月以上滞納した場合には訴訟が申し立てられ、最悪の場合、給与や預金口座が差し押さえられるケースもあります。
充分留意するようにしてください。
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まとめ:スポーツジムの会費は滞納に注意、通っていなくても支払い義務がある
今回はスポーツジムの料金が支払えないときの対処法についてご説明してきました。
クラブ会員として籍を置いている以上、施設や設備の利用は自由にすることができます。
そのため逆を言えば、プランによって違えど月1回でも、週5回でも、例え通っていなかったとしても、在籍している以上料金の支払い義務は発生してしまうのです。
もし「支払うお金がないけどこれからも通い続けたい」という場合は、必ずクラブ側と相談してください。
休会措置や退会手続きなど対応策はあるので、一旦対策をして、余裕ができたら再入会するという手もあります。
もしくは休会などせずに利用し続けたい場合は、キャッシングでお金を借りて支払うこともできます。
ただしキャッシングはあくまでもお金の前借りです。
結局あとになってから支払いはしなければいけないので、その点は忘れないようにしましょう。